このコーナーでは, 予備校(宅建スクール)の利用を考えている方へのアドバイスをしたいと思います。 私は,現在, 某大手予備校にて宅建講義を担当していますが,毎年びっくりすることがあります。 それは, ほとんどの方が,講座説明会や体験セミナーを利用せずに,申し込んでしまうことです。 ハッキリ言ってありえません! なぜなら, 予備校で学ぶ場合に一番重要なのは,“担当講師との相性”だからです。 前のコーナーでも触れましたが, 講座説明会や体験セミナーを利用しないで,いきなり申し込もう…という人は, “大手なら安心だから…”と思っているからではありませんか? 私の実感として,良い宅建講師になるための要素は, 「素質6割」 「努力3割」 そして, 「予備校での新人研修や先輩講師による指導などで実力がアップできる要素は1割」程度… だと思っています。 そして, 素質のある者など,そう多くはいないので, もし,体験入学などを利用せずに予備校に入り,仮に“良い講師”にめぐり合えたとしても, それは“単なる偶然”に過ぎない…ということになります。 多くの講師を抱えて,全国展開している予備校ほど, すべてを優秀な講師で揃えるのは,物理的に無理なので, むしろ大規模に展開している予備校のほうが,講師の“当たり外れ”が生じる可能性が高くなります。 信頼のおける知人などからの情報…という条件付きですが, 塾形式のような小規模な予備校へ入学される方のほうが, 知人からの評判や口コミを材料に判断しているケースが多く, 小規模でも良い学校というのは,“少数精鋭”ということにもなるので, むしろリスクが低い場合が少なくないのです。 ※小規模予備校での最大のリスクは,英会話学校などで実際にあった“倒産リスク”になります。 経営状態のチェックや,何かあったときに確実に返金されるかどうか…を, キチンと調べておきましょう。 この手の質問をぶつけたら,お茶を濁したような返答しか帰ってこないようでしたら, 別の予備校を検討することを,オススメします。 というわけで,予備校で学習する方は, 必ず,「入学予定のクラスへの体験入学」や「担当講師による講座説明会」などを利用して, 講師との相性をチェックしてから,入学するかどうかを決めるようにしてください。